復讐

2014.08.07(Thu)

Steely Dan "Hey Nineteen"



5年ほど前の話。
ある企業にてトラブルが勃発。私のところに企業からクレームがきました。部下の接客態度についてです。彼はいいやつで、決して悪意はないのだけれど少々馴れ馴れしい。何人かの迷惑をかけたお客様たちに誠心誠意お詫び申し上げ、ほぼすべてのお客様は許してくださいました。そして新たな取引をも結んでくださいました。またこのときの対応を褒めてくださいました。私は恐縮すると同時にえらく感心したものです。ただ1つ、窓口となった上司の方だけは不機嫌な口調を緩めてはくれませんでした。

2年前、地域視察におとづれた団体がありました。私はせいいっぱいのおもてなしをしました。夜の会合の席にて、先方の長が、あのときの上司の方であることに私は気づきました。3年経過しており、その後の対応も万全だったこともあって、私はお酒をつぎにまわり、「その節は大変後迷惑をおかけしました。あのときの上司keizです」。

経験上、人の上に立つ人は「あのときはキツいこと言ったけど、うちの社員がいろいろ世話になった。あらためて礼を言わせて欲しい」、と言うことが多い。そういうやりとりを想定していました。ところが、先方のとった態度は「おお、あのときのkeizか。思い出した。忘れてねぇ~ぞ」。正直、かなりのショックを受けました。その後ももてなす側として、地域企業の方々に恥をかかせないよう、せいいっぱいの接待はさせていただきました。しかし、結果は同じ。相手は年下。同郷でもありました。しかし、相手はビジネス上の上下関係を振りかざし、最後まで横柄な態度。このとき、私は決意しました。どんな対応をされても、私は真摯な態度で接しようと。相手が恥ずかしさを覚えるまで。それが私なりの復讐です。先方はなかなかに大きな企業で、うちは中小。でも、なめちゃいけない。金融のネットワークをあなどっちゃいけない。

1年前、ある会合にて三たび遭遇しました。このとき、先方は大手企業の方々にぺこぺこと挨拶して回り、私の存在に気がついていても一切無視。ところが、その大手企業の方々が皆私の知り合いだったこともあり、皆さんがこっちを向いて「おっ、keiz君じゃないか。久しぶり。元気か?」「おっ、keiz君、いるなら声かけてよ」こんな調子で声をかけてくださったのです。無視を決め込んでいた先方にも「○○さん、ご無沙汰しています」「あ、ああ。。。。」だからいわんこっちゃない。どんなに小さな会社であっても、どんなに優位な立場であろうとも、一期一会。出会いは大事にするものなのだ。

3ヶ月ほど前、地域企業の方々と飲んでいるときに四度目の遭遇。その方は二人の御仁を連れ立ってやってきた。さしづめ接待といったところ。二人の御仁、偶然にも海外視察を供にした間柄。「おっ、keizちゃん!元気?久しぶり」「keiz君、久しぶり。また飲みに行こうよ」「ご無沙汰、っス。その節はお世話になりまして。是非お願いします」。私が一緒に飲んでいた人たちも「なんだ、keiz君、知り合いか?世の中狭いなぁ、あはは」。小さなスナックはいっぺんに夜の社交場となってしまいました。何がおきているのかわからずキョトンとしているその方に、「○○さん、ご無沙汰しております。」と挨拶だけはしておいた。「う、うむ。。。」

上昇志向は強いが、上にぺこぺこし、下と見ればとことんいじめる。残念ながら、企業を代表した集まりの中で、そんな付け刃は通用しない。

先週、ひょんなところでこの人と出合った。お互いプライベート。スルーしても良かったが、私は挨拶をした。とても礼儀正しく。これが私の復讐なのだ。相手ももう理解している。話していると、「先週、ある会合で飲み会の話があり、そこでkeizさんも誘おうと、名前が出ていましたよ」。私の心の中では、もう恨みは薄れている。もし誘われればいつでも行くつもりだ。

結局、飲み会にその方は来なかった。そこで聞いた話ですが、「私はkeizさんと最初に出合ったとき、とても失礼なことを言ってしまった。あのときのことをちょっと後悔している」と。その方は結局、担当を離れることになりました。私もちょっと大人気なかったかなぁ。。。


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